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PROJECT&RESEARCH

Stop the Violence(STV)キャンペーンのプログラム

STV

日本のガールスカウトでは、2012年よりSTVキャンペーンの活動として、中学生・高校生・大学生や20代の女性にとって身近な暴力である「デートDV」について取り組んでいます。

デートDV 7つのストーリー

Story ①【言葉の暴力】

言葉の暴力

私は中学3年。彼は高校1年。
友達との会話では優しいのに、私と二人きりになると「黙ってろ」「ウザイ」って傷つくことを言ってくる。
しかも、一度キレてしまうと所構わず、後先考えないで私を怒鳴り散らす…。私の存在ってなんだろ…(/_;)

Story ②【身体的暴力】

身体的暴力

私は高校1年生。晴れて高校に入学した。
ひとつ年上のカレとは中学の時から付き合っている。
カレとは違う高校だけど、私には同じ高校に来てほしかったみたい。違う高校に行くことを決めた日、家の前ですごく怒鳴られた。

「そんなに俺のこと嫌なのかよ!!」「そんなつもりじゃない」って言っても聞く耳を持ってくれない。私はただ謝るだけだった。「お前ふざけんな!!」 と言ってついにカレが私のことを蹴った。血が出た。それでも彼は蹴るのをやめてくれなかった。その後、我に返った彼は泣きながら謝るから、許しちゃったけど、本当に好きだったら、こんなことするのかな…

Story ③【精神的暴力】

精神的暴力

私は大学2年生。
カレは大学1年生で、同じ大学のサークル。
この前、カレとケンカして「別れよう」って言われた。
「もうしないから、ごめん!」ってめちゃくちゃ謝った。
でも、またケンカになって…。
今、またカレから「別れよう」って言われた。
絶対に別れたくない。
「別れる。って、言うなら私死ぬ。」ってカレに返信した。

Story ④【精神的・社会的暴力】

精神的・社会的暴力

私、23歳社会人1年目。彼、24歳、社会人3年目。
彼は、会社の状況は理解していると言いますが、会社帰りの付き合いをよく思っていません。会社帰りの飲み会に誘われたある日、彼から会おうと連絡がありました。 「先輩の誘いだから、ごめん。」とメールを送りました。

先輩と飲み会に行くと、入り口で彼が待ち構えていて「同じ場所だったんだ、奇遇だね」と話しかけてきました。実は彼、私のスマホに追跡アプリを勝手にインストールしていました。

Story ⑤【性的暴力】

性的暴力

彼、20歳大学2年。私、21歳大学3年。
SEXの時、コンドームを使ってくれない。
お願いすると怒るから、ピルを処方してもらってる。
妊娠は防げても病気は防げない。
だから本当は心配(u_u) でも、彼のことがスキ。

Story ⑥【カレ、束縛と暴力】

カレ、束縛と暴力

高校2年の秋、付き合い始める人が多い時期だったように思う。私もその一人。カレは、野球部で、男子から信用があり、おとなしめ、良くとらえれば落ち着いた人というイメージ。そんなカレと付き合い、最初のイメージからは考えられないほど自己主張をするようになった。

野球部を引退し、放課後に余裕ができると、家の方向は全然違うのに、毎日一緒に下校し、家まで送ってくれた。「将来結婚しよう。」とか甘い言葉も。

この頃、私が仲の良いグループの男友達に対し、一方的に圧力をかけていたそうで、それは後になって知った。 男友達と話しているだけで,露骨に不機嫌になるようになった。見つかると怒鳴りつけてくるように。 私の前で携帯をチェックし、メールを削除、男子全員のアドレスを拒否アドレスに登録。女友達についても、話す相手を制限するようになる。 この頃、私も怒って主張するようになるが、結果はいつも私が泣いて怒って、別れを切り出す。カレは、謝り、その話は終了、の繰り返し。

高3になるとクラス替えがあり、彼と私は別のクラスに。それでも、休み時間にはほとんど遊びに来る。それは、監視のように感じた。お昼は、カレと一緒にお弁当を食べるのは当たり前。 他の男子や,自分の気に入らない女子としゃべっていると不機嫌になる。 冗談みたいに頭をはたかれるのも頻繁で、男兄弟しかいない彼は手加減がわからないのか、痛くて涙が出ることもよくあった。 「疲れたな」と思い、「別れたい」なんて切り出すと、泣いてすがってきます。普通なら、この時点ですんなり別れているのでしょう。

でも、私の気持ちは…カレが私にしていることは、私のことが好きだからしていること。私を嫌いだからしているんじゃない。彼には、私しかいてない。私にだけ心を開いてくれている。カレは、不器用なんだ。

後になって友人から言われたこと。まわりの友達に、「あんな男別れろ」といくら説得されても、私は、彼をかばってばかりいたそうです。友達は、注意する隙もなく、怖くて近づけなくなっていったそうです。何度理不尽なことで怒られ、泣かされても、彼は「私が好きだから」と言い続け、ずるずる付き合って1年近くたった。

彼と帰るタイミングが合わず、女友達と、先に帰ったことがあった。ものすごく険しい顔で、ずかずかと近寄ってきて、謝るタイミングなんてありません。 胸ぐらをつかまれ怒鳴られ、50mほどぐいぐいと押され、恐怖で足がもつれた私は、ほぼ引きづられている状態。怖くて声も出ず、目を見開いたまま、怒った彼を見つめ、何を言われてるいのか理解出来ずに、「涙が流れてるなぁ」とだけ思ったのを覚えています。

さんざん怒鳴って、すっきりした時にやっと私の状態に気づいたのか、くしゃっと顔を崩して、彼も泣きながら謝ってきました。私も声をあげて泣き崩れました。 友人と昼食を食べ終わり、トイレに向かうと、彼が廊下に仁王立ち。そこからの記憶はありません。彼が近寄ってきて、友達は怖くて避けたそうです。動けなくなった私は廊下で絶叫し、頭を抱えてうずくまり、「ごめんなさい ごめんなさい」と叫ぶ私。

ちょうど休み時間で、周囲に人だかりができた。それでも彼は近づいてくる。男子は、彼の腕を抑えて引き留め、女子は、すぐに駆け寄ってきてくれ、その場は収まりました。この事が引き金となって、学年中に「DVだ」と噂が回りました。そうなって初めて、自分の状態が「DVだ」と気づきました。

それからは、クラスのみんなが彼の出入りを禁止してくれました。1ヶ月ほどしてから、彼から「別れてほしい」と言われました。でも、その後、何度も「やり直したい」と言われ、何度も戻ろうとする私を友達が引き止めてくれ、なんとか離れることができました。学校という環境だったから、友達の介入があり、離れることができたのかもしれません。

Story ⑦【女友達】

女友達

友達が遊びに来て、おしゃべりをしていた。
しばらくして「これ何?」と、置きっぱなしにしていた「デートDV」のリーフレットを友達が手にした。
「あ、今ね、ガールスカウトでStop the Violenceキャンペーンていうのをやってるの。日本は、デートDVっていうのにフォーカスしているんだけど、すごく多いらしいよ・・・」ペラペラしゃべっていた私。
ふと友達を見ると、今まで見たことないような表情で黙り込み、固まっていました。

「これ…あたしのことかも。」
「え?」

「こんな事、人に言った事ない。もう大人だし。私自身が一番認めたくないんだけど・・・実は彼氏がね・・・」
明らかに暴力被害を受けている内容でした。実際に、こんな身近な人が?いつも笑顔で明るいこの子が?今まで全然聞いてないよ?・・・ショックでした。

「つらいと思うけど、やっぱりそれは好きな人にはしない事だよ。」
「そうだよね・・・」
 本当に悲しそうな友達の顔が忘れられません。
「リーフレットをもらって帰っていい?」と彼女はバッグにしまいました。

しばらくして、友達は彼氏と別れたと連絡をくれました。
「あのリーフレットがsきっかけになった。なんか突きつけられた感じ。まだ好きだから、今もつらい。でも自分のこれからを思ったら別れて良かったって思う。」

「暴力は絶対ダメ!」という事を人に伝えるって、大事だなと思いました。発信し続ける事に意味があると思いました。

動画紹介(YouTube)

ガールスカウトが制作した「デートDV」について気づくことができる動画「Be Smile」

Stop the Violenceキャンペーン関連動画(再生リスト)

過去のキャンペーン

2015年 Stop The Violence デートDV防止キャンペーン「パープルピースプロジェクト」

女性の対する暴力根絶を象徴する《パープル》なものと一緒に写真を撮ることで、暴力防止をみんなで呼びかけ、女性が平和で安心して暮らせる社会を目指すキャンペーンを展開しました。


2014年 Know! No! Dating Violence!キャンペーン

テーマ:「好きな人とLove Loveな関係でいるために」
マイボイスシートにテーマについてのメッセージを書いて、写真に撮って投稿しよう!たくさんのメッセージを集めることができました。


2013年 Know! No! Dating Violence!キャンペーン

テーマ:「デートDVをなくすために必要なのは」
マイボイスシートにテーマについてのメッセージを書いて、写真に撮って投稿しよう!たくさんのメッセージを集めることができました。

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