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2019年6月27日歩く国際協力「Walk in Her Shoes 2019」キャンペーン活動報告


3月8日の「国際女性デー」から始まったキャンペーン公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパン主催、歩く国際協力「Walk in Her Shoes 2019」が5月31日をもちまして終了しました。ジュニア・アンバサダーとして全国から集まった52人のガールスカウトは、自分の生活の中に歩くことを工夫して取り入れ、キャンペーンに貢献しました。今回はジュニア・アンバサダーのうち二人が歩数賞に選ばれました。彼女たちの歩いた歩数は途上国の女の子の支援につながります。
ジュニア・アンバサダーがキャンペーンに参加した感想や反省をまとめました。ぜひ読んでください。

歩く国際協力「Walk in Her Shoes2019」

途上国の女の子が水を汲むために毎日歩く距離を実際に歩くことで、途上国の人が日々直面している「現実」を体感し、そこから新たな気づきや行動が生まれることを願い、CARE加盟国で2012年より世界中で実施。参加者と共に途上国の少女を応援するというキャンペーンです。

care

ジュニア・アンバサダーたちからのコメント

※記載している学年は応募当時(2018年)のものです。
※文中、「団」と記載がありますが、ガールスカウトが地域で活動するグループの名称を指します。


この活動に参加しようと決めたとき、やるからには全力でやろうと考えていました。活動前はバスや車での登下校がほとんどでしたが、生きるために水汲みをする女の子たちは毎日何時間も歩いていることを学んでからは、せめて登下校だけでもできるだけバスや車に頼らない生活をしようと思いました。
実際に歩くなかで、今日は疲れているからバスで帰りたい、と弱い自分に負けそうになったり、友達に「今日くらいバスで帰ったら?」と言われたりしたときもありました。しかし、今この瞬間も必死に水汲みをする女の子を考えたら、アンバサダーとしての意識をもって歩けました。学校から普段使う駅までの6キロを1時間弱かけて歩いて帰る生徒は私だけでしたが、1人で歩く時間は忙しい日々の中でも大切な時間でした。
所属する団では、同じアンバサダーとして活動した子とブラウニー(小学校低学年)、ジュニア(小学校高学年)のガールスカウトと国際協力について学び、6キロを歩く集会を企画したり、インスタグラムでのCの写真投稿と合わせて活動を発信したり、歩くこと以外でも満足のいく活動ができたと感じています。誰かのために頑張ることがどれだけ素晴らしいことか、気づくことが出来た貴重な3カ月となりました。参加して本当に良かったです。来年は進学して大学生になりますが、今度は周りの人を巻き込んでまた参加したいと考えています。これからも国際協力に興味をもち、自分にできることは何かを考えながら過ごしたいです。(岩手県 高校2年生)


このキャンペーンが始まってから私は、普段より長めに犬の散歩に行ったり、駅から学校までバスを使わず歩いたりして、歩く距離を長くしようと思いました。5月に入ると気温も上がり、教科書が入った重いリュックを背負って長く歩くことが辛く感じる日もありました。
去年学校の授業で、アフリカには学校に通わず水を毎日運ぶ子どもたちが多くいるということを知りました。アフリカには暑い地域が多く、真夏は特に重い水を持ちながら長距離を歩くというのは私が感じた辛さとは比べものにならないほど大変な仕事だと思いました。
また、自分が1日にどれくらい歩いているのかも知りませんでした。
今回は、歩いてみて水を運ぶ仕事の大変さを少し実感するだけでしたが、また機会があれば年少のガールスカウトにも体験してもらったり、今回は学校があり参加できなかったチャリティーウォークイベントに参加したりしたいと思います。何も知らない状態でこのキャンペーンに参加するのではなく、学校の授業で学んでから参加できたのは良かったと思います。これからも学校に通うことができない子どもたちのことを忘れず、学べることに感謝して過ごしたいと思います。そしていつか彼らが学校に通えるようにできればと思います。(東京都 高校1年生)


去年に続き、今年もキャンペーンに参加させてもらいました。日常生活の中で8,000歩以上歩くとこは難しいと、今年も改めて思いました。平日では学校の登下校だけでなかなか歩数を稼ぐことができず、7,000歩も歩けていませんでした。休日ではなにか用事があれば10,000歩を超えることがありましたが、用事がなければ100歩ほどで終わってしまう日がありました。そう考えると、水汲みのために長い距離を歩いている途上国の子どもたちはとても苦労していて、大変だなと思いました。今年の取り組みは終わってしまいましたが、これからも頑張って8,000歩を目標に歩こうと思います。私が住んでいる市で「歩け歩け運動」という行事があり、ちょうどキャンペーンに挑戦しているときだったので、今私たちが取り組んでいるキャンペーンについてお話させてもらい、参加者の皆さんに広めました。歩き終わったあとには、模造紙に感想や水汲みのために歩いている海外の子どもたちにメッセージなどを書いてもらいました。自分の住んでいる市だけでも、このキャンペーンについて知ってもらい、海外の貧しい地域では大変なことがたくさんあるということを広めることができたので良かったです。(愛知県 高校2年生)


私は今回初めてキャンペーンに参加しました。1日8,000歩以上歩くというのは、達成できなかった日も多かったですが、毎日「歩く」ということを意識して生活できたのはよかったです。私たちの生活と途上国での生活の違いについて考えさせられ、発展途上国に住む女の子たちについて、前より理解が深まったと思います。水のためにほかのこと、例えば勉強などを犠牲にしていることがわかり、普通に学校に通えている今の環境は幸せだと思いました。これからもこのキャンペーン以外にも、こういった支援につながる活動に参加したいと思います。さらに、団で活動について紹介したとき、ジュニア(小学校高学年)のガールスカウトたちが活動に興味を持ってくれて嬉しかったです。ぜひ来年も参加し、今年の自分の歩数を超えたいです。そして今年よりさらに多くの人にこの活動を知ってもらえるようにしたいです。(岩手県 高校1年生)


Walk in her shoes に参加して、私は発展途上国の少女たちが毎日水を汲むためにたくさんの距離を歩いていて、そのために勉強や自分の好きなことをする時間がないという事実がわかりました。私はこの活動を通して、発展途上国と先進国の差を感じました。具体的には、私たちは蛇口をひねれば安全に飲める水が出てきます。もちろん水を遠くまで汲みに行く必要もありません。一方、発展途上国では浄水技術が発達していない場所が多く、水を遠くまで汲みにいかなければなりません。また、水を汲むために危険な場所を歩いたり、汲んだ水が安全な水ではなくて病気や体調を崩したりなど、たくさんの危険があります。私たちが発展途上国の少女たちにできることは、少しでも安心して水を飲めるようにするために、浄水技術を教えたり、水道をひいて水をくむ負担を減らしたりたくさん考えることができます。今後の活動に生かして、団でも発展途上国の少女たちと水について考えようと思いました。(埼玉県 高校1年生)


登録をするのを忘れることもありましたが、毎日10,000歩以上歩くことを目標に毎日しっかり歩けました。多い日は10,000歩以上、歩くこともあったのでよかったと思います。
水を汲みに8,000歩、毎日歩いている同い年の少女がいると思うと日本は幸せな国ということを改めて感じました。これからもこの思いを忘れないようにしたいです。(高校1年生)


参加の感想は、学校の行き帰りで8,000歩いくかいかないかだったり、休日は家から出なかったりして、家の周辺しか歩かないと8,000歩を歩くというのはとても大変だし難しいことだなと感じました。途上国の女の子が片道8,000歩を歩いて水を汲みに行く大変さを感じることができてよかったです。これからも大変な思いをしている人がたくさんいることを感じながら歩こうと思いました。反省は最初の方は記録を毎日していたのがどんどんまとめてになってしまったことです。(東京都 高校2年生)


私はこのキャンペーンに参加して、途上国の子どもたちがどれだけ大変な思いをして水を得ているのかがよくわかりました。1日に8,000歩以上歩くと足が棒のように動かなくなり痛くなりました。青森県の高校生会議でこのキャンペーンについてプレゼンテーションをおこなえたことも、とてもいい経験になりました。また、歩数を毎日更新できなかったことを反省しています。アンバサダーとして活動したことで、人を思いやる気持ちを忘れずにこれからも生活したいと思いました。(青森県 高校2年生)


歩数がなかなか伸びず滅多に8,000歩に届かず悔しく思いました。これを毎日繰り返している私たちと同年代の子たちを純粋に尊敬する気持ちと、それに費す半分の時間でも、彼らが勉強したり、遊んだりすることに使えたら、と思うと歯がゆい気持ちにもなりました。(奈良県 高校1年生)


今回初めて参加しました。応募当初はちゃんと歩くかなぁ、記録を忘れないかなぁ、と心配していたのですが、日を重ねる毎に歩くことが楽しくなっていきました。私は毎日10,000歩を目標にしていて、10,000歩に達しなかった日は少し悔しかったです。歩数を稼ぐためにエスカレーターではなく階段を使ったり、友達と2駅分を歩いたり、出かけた先でCの写真を沢山とって投稿したりして、貢献できたかなと思います。また同じ県で開催された「Walk in Her Shoes」のイベントでは、2リットルのペットボトルを抱えて歩いたのですが、それだけでもきつかったので、水を遠くまで汲みに行っている少女たちはほんとに大変だなと実感できました。普段から歩くことに気を使うだけのとても健康的な国際協力だと思うので、また来年も参加したいです。(兵庫県 高校1年生)


去年も参加させていだたきましたが、前回より目的を持って歩くということを意識することができたと思います。これからも毎日学校に行けず水を運んでいる同世代の少女がいることを、頭の片隅にいつも入れておきながら過ごすことができたらと思います。ありがとうございました。(東京都 高校1年生)


今回初めて参加しました。自分は電車通学なので普段から10,000歩ぐらいは歩いていましたが、この活動を通していつも全部乗っていた電車を途中の駅で降りて一駅分歩いたりするようになりました。最終的には5駅分歩くこともありました。家に帰る際も遠回りをしてみたり、普段なら車で行っていたところを歩きに変えてみたりと、意識的に歩くようになり、自分の運動にもなりました。ランキングが出ることによって「もっと歩こう!」って思えたり、他の人がどれだけ歩いているかが刺激になったりと、更に歩けたと思います。内心もっと歩けたなと思うことがあるのでそこは、また機会があれば自分の満足行くところまで歩けたらなと思います。募金活動などは今までさまざまなものをしてきましたが、このような貢献方法もあるのだと分かり、自分にとって新たな発見になりました。今度は周りに発信して多くの仲間と取り組みたいなと感じました。また、自分たちで歩くイベントをできるまでになりたいなと感じました。(兵庫県 高校1年生)


1日8,000歩も歩くということは大変でした。私は毎日普段の生活では4,000歩いくか歩かないかくらいでした。しかし、発展途上国の少女たちはこの倍以上もの歩数(距離)を炎天下の中や雨の中など重たい水を運んでいるのだと思うと想像もつかないほど過酷で、健康被害にも合うし、学校へ通う時間もなければ自由な時間もない。私たちが出来ることはユニセフへ募金をしたり、周りの友だちや、団の仲間にこの状況を伝えたりするべきだと思います。
イベントに参加して、初めて歩く場所は新鮮で、途中にあるアクティビティでは発展途上国についてのクイズや、実際に10キロ、5キロの水を運ぶ体験をしました。短い距離でも腕や腰、肩も痛くなりました。こんなにも重い水を毎日運ぶには体力も必要となりますし、その分栄養も取らなければなりません。小さな1歩でも積み重ねれば大きな力になります。私はそれらを伝えていくだけではなく、実際に発展途上国へ行き勉強を教えたり、栄養を取るために植物を植えたり、一緒に水を運びどれだけ過酷なものかを体験したいです。
(栃木県 高校2年生)


普段あまり歩くことのない距離を目標に歩くのはとても大変な部分がありました。でも歩けたとき、同じ地球に住む女の子で、毎日これだけの距離を歩いている女の子がいると分かりました。このキャンペーンに参加しなかったら分からなかったことなので、とても良い経験になったと思います。これからはもっと多くの人にこのことを知ってもらいたいと思うし、水汲みのために学校に行けない少女たちになにかできることはないかと思います。
少しずつガールスカウトから地域や県、世界に情報を発信し、小さな力でもみんなで集まって大きな力になれたらいいなと思いました。(埼玉県 高校1年生)


今回は忙しくて毎日登録することもできず、家を出ない日もあって目標達成できた日は多くありませんでした。でも、こうしてボランティアに参加し意識しながら歩くことができたのはとても楽しかったです。(奈良県 高校2年)


ジュニア・アンバサダーとして、2回目の参加でした。今回はチャリティーイベントに参加が出できず残念でしたが、日々の歩数報告でキャンペーンに関わることができて良かったです。報告を忘れてしまったり、歩く回数が少ない日があったりしましたが、最後までやりきることができました。普段ならエスカレーターを使うけれど階段を使ったり、夜散歩に出かけたりとキャンペーン前より健康的になれた気がします。次はほかのガールスカウトを誘って大人数で参加したいです。(東京都 高校2年生)


ジュニア・アンバサダーをしてよかったことは自分たちでウォークイベントを企画、運営したことです。リーダーから、今年はウォークイベントがないので自分たちで企画してみないかと言われ、初めはほとんどリーダー中心で企画していました。でも、ケアのホームページを読んだり動画を観たりして、この活動をたくさんの人に知ってもらいたいという気持ちが強くなり、友だちと遊びに行ったときにたくさん歩き、歩いている理由や「Walk in Her Shoes」 の活動を説明したり、最初は賛成しかしていなかったリーダーの提案にも意見を出すようになりました。イベント当日はグダグダでした。なぜなら企画をきっちりつめていなかったからです。でも、これまでケアのイベントに参加していたのを自分たちで企画して実施できたのはすごくいい経験でした。来年もジュニア・アンバサダーに参加したいし、イベントを企画するのならほかのジュニア・アンバサダーも巻き込んで、しっかりしたものを作れたらいいと思います。(兵庫県 中学3年生)


今回このキャンペーンに参加して、毎日歩くことが途上国に住む少女たちの厳しい現状を改善する手助けになったと思うと嬉しかったです。反省点はもう少し歩くことを意識して、いつもよりも多く歩くようにできたらさらに良かったと思います。良かった点は、自分で企画して県の集会で自分たちの活動を知ってもらえたことです。反省点は、自分たちで企画した団での活動が予定通りにおこなえなかったことです。なぜなら、日にちが悪かったので年少のガールスカウトがいなかったためです。今回のキャンペーンを通して自分の知識を深めることができ、実際に国際協力できたことは本当にいい経験になりました。また、自分のことだけでなく、団の現状を再確認できるいい機会になり良かったです。今回のキャンペーンは簡単にできることなので、来年はもっと多くのガールスカウトに参加してもらえるように団や県で同年代のガールスカウトたちに教えて、一緒にできたらいいなと思います。(茨城県 高校2年生)


今回、このキャンペーンに参加していろいろなことが変わったなと思います。
私は「無心で歩く」や、「いかに歩かずに学校から帰れるか」など、いつも楽をしようと考えていたので意識が変わりました。
そして、普段から気づかないうちに約8,000歩を歩いていたことにとても驚きました。
やり始めて最初の方は10,000歩超えただけで満足していましたが、他の参加者の歩数を見てもっと歩こうと刺激になり、やっていくうちに歩くことがとても楽しくなりました。普段なら、電車に乗るような距離でも「せっかくだし歩こう」と思えることも増えて、自分でも気づかないうちにすごく気持ちに変化がありました。他の団との交流、このような支援の方法もあるということや、自分の意識を変えられ楽しめたキャンペーンでした。次回も参加したいなと思います。(兵庫県 高校1年生)


ジュニア・アンバサダーになったにも関わらず、高校生になり自転車通学になってから、歩く機会がすごく減ってしまいました。休みの日はできるだけ楽をしようとせず、階段を上がったり、徒歩で移動したりしたものの、もっと頑張らないといけなかったなと思いました。
しかし、途上国ではたくさんの子どもたちが毎日水汲みのために歩いていることの大変さは身をもって感じることができたことは良かったと思います。このキャンペーンは終わったけれど、これからも歩くことで途上国の子どもたちの生活について考えていきたいです。そして、家族とか友だちにも私たちと途上国の子どもたちの生活の違いについて話し、一緒に考えることで少しでも多くの人に知ってもらいたいです。(和歌山県 中学3年生)

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