おかげさまで日本のガールスカウト運動は100周年を迎えました
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メッセージ

和田 照子

わらない ガールスカウト
わる ガールスカウト
えていく ガールスカウト

ガールスカウトの発祥の地であるイギリスから、東京・香蘭女学校に赴任してきたミス・グリーンストリートによって、日本の地にガールスカウトがもたらされたのが、今から100年前の大正9年=1920年のことです。

当時、日本は、まだ女性の社会進出は非常に限られていた時代です。その時代に、女性も男性と平等のパートナーとして積極的に社会参画していくべき、という発想に立ったガールスカウトの教育は、いかに斬新なものとして人々の目に映ったことでしょう。

この100年間、一時、戦争の影響で中断した時期はあるものの、ガールスカウトは一貫して、「すべての少女と女性」がよりよい社会に暮らせるよう、奉仕の精神を胸に、彼女たちをとりまく環境・問題に向き合い、力をつけるための社会教育活動を続けてきました。この精神は、これからも変わりません。

そして現代。グローバル化によって、物理的・時間的距離が縮まった今の世界で求められる女性の姿はより多様なものとなっています。時代の変化に合わせ、少女と女性が自らの可能性を最大限に開拓し、地域コミュニティで、そして世界中で活躍できるよう、ガールスカウトの教育も進化し続けていかなければなりません。

さらには、SDGsに象徴されるグローバル社会の課題に積極的に取り組み、社会にポジティブな変化をもたらす存在に、ガールスカウト自身が成長していく必要があります。

変わらないガールスカウト、変わるガールスカウト、そして、世界を変えていくガールスカウト。

100周年を機に、日本のガールスカウトは新しいレベルに発展していきます。

公益社団法人ガールスカウト日本連盟 会長 和田 照子

100周年ロゴについて

日本のガールスカウト運動は2020年に100周年を迎えます。100周年を迎えるにあたり、想いを込めたロゴを作成しました。ガールスカウトのコミュニケーションロゴと100周年を組み合わせ、3本のラインで未来に向けて発展する運動であることを表しています。「100years, Challenge, Change, For her world」は、日本連盟の理念と女性のための運動、国際性を示しています。

わたしが変われば、未来が変わる。
“1OOyears Challenge Change For her world”

Challenge

ガールスカウトの歴史は、初めの一歩から少女たちのチャレンジでした。それは1909年のことです。当時、イギリスで人気を高めていたボーイスカウト。その創始者、ロバート ベーデン-ポウエル(B-P)の前に突如、少女たちが押しかけ、「”Something for Girls, too!” (私たちも活動したい!)」と訴えました。それを聞いたB-Pは、少女には少女に合ったやり方があり、運営は女性に任せるべきと考え、新しくガールスカウトをつくることにしました。この様にガールスカウトは、少女たちのチャレンジにより生まれたのです。

Change

成長とは、チャレンジの積み重ねにより得られるものではないでしょうか。小さい子どもであっても、そして大人になっても、いつでも挑戦すべきことは目の前にあります。そしてチャレンジとは、決して辛いことではなく、ワクワクとドキドキのむしろ楽しい経験だと考えます。難しいこと、新しいこと、チャレンジは失敗するのが当たり前です。そして、それができたら、もっと難しいこと、新しいことへまたチャレンジする。この体験の積み重ねが、人を成長へ変化させるのではないでしょうか。挑戦する子どもから大人まで、すべての人の背中を温かく押してくれる、年齢を超えた世界中の仲間がいる。それが、ガールスカウトです。

For her world

自分へのチャレンジを続けることにより、自分の変化、成長の実感を人は持つのではないでしょうか。こうして自信を得て、自立していくこと。そして、今度はよりよい社会へと、自分たちの生きる世界全体が変わることができるように、社会のチェンジへチャレンジすること。私たちは、未来へ向かって挑戦し、全員で成長しつづけ、よりよい世界へ向けて世界中で努力しています。