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ニュース&レポート

2019年10月18日10月14日コミュニティアクション チャレンジ100アワード表彰式開催


”少女と女性にとってよりよい社会への変革者”をたたえるコミュニティアクション チャレンジ100アワード、第1回表彰式を10月14日(月・祝)にSYDホール(東京都渋谷区)にて開催しました。
来賓に、秋篠宮佳子内親王殿下、文部科学省 総合教育政策局 局長 浅田 和伸氏を迎え、受賞者へのお祝いの言葉を頂戴しました。

コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子

コミュニティアクション チャレンジ100アワードは、少女と女性の視点に立って、コミュニティをよりよくするための活動を広く一般から募集し、優れた活動を表彰するものです。 第1回アワードへの応募は66件あり、そのうち7つのグループが受賞しました。

コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子

秋篠宮佳子内親王殿下

コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子

文部科学省 総合教育政策局 局長 浅田 和伸氏

コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子

コミュニティアクション賞
チームオラブ
「歩く国際協力・オラブプロジェクト」(大分県)

コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子

コミュニティアクション賞
そなえの極み乙女
「そなえよ乙女」(京都府)

チャレンジ賞4グループによる活動紹介とコミュニティアクション賞2グループによる活動報告では、佳子内親王殿下も引き続きご臨席いただき、熱心に報告に聞き入っていらっしゃいました。

チャレンジ賞 活動紹介

奈良教育大学ユネスコクラブ 「西日本豪雨災害復興支援ボランティア」(奈良県)

コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子

一般公募による受賞です。ESD*を実践できる教員を目指す大学生42人による災害ボランティアで、一人暮らし女性の支援を中心におこなっており、女性の目線に立った取り組みをしました。
「被災地でのボランティアは重労働で、女性には難しいという印象がありましたが、実際に訪れると私たち女性だからこそできることが多くあり、災害復興における女性の役割の大きさを感じました。」
*ESDとはEducation for Sustainable Developmentの略、持続可能な開発のための教育と訳されます。「持続可能な社会づくりの担い手(人材)」を育成するための教育です。

 

平城東中学校生徒会 「いじめをなくそう!」(奈良県)

コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子

「いじめ」という社会問題に対し、中学生の生徒会長を務めるガールスカウトが中心となり、中学校の生徒会から、全校のみならず、地域コミュニティとの連携へと広げる取り組みをしました。
「いじめによって苦しむ人を増やさないために、もっとたくさんの人が「いじめ」について考え、“自分はいじめをやめさせる”、“自分は絶対にいじめをしない”という一人ひとりの固い意志を持つことがいじめをなくすことに繋がると思っています。またいじめについての取り組みを私視点から学校、地域へと広げ、続けていくことだと思います。」

 

にじいろ 「ジェンダーバイアスをなくそうプロジェクト」(京都府)

コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子

保育士を目指す大学生ガールスカウトがUN Womenとガールスカウトによる協働プログラム Voices Against Violence (VAV)のセミナー受講からの気づきから立ち上げたプロジェクトがジェンダー平等の実現(SDGs5)へとつながる取り組みをしました。
「ジェンダーバイアスは自然と培われていっている、幼児期からすでにバイアスがかかっているということは、もしかして、とても自分に関係していることであり、大勢の子どもたちを育てていく保育者はもちろん、私の大学の友達、後輩や先生もそのことを知っておくべきことではないか、そして絶対に伝えなくてはならないと思い活動を始めました。」

 

PRG(ピンクリボンをPRするガールズ) 「ピンクリボンプロジェクト」(福岡県)

コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子

ピンクリボンキャンペーンを知ったことから、女性特有の病気乳がんについて、キャンペーン対象を身近な女性であるお母さん年代とし “自分ごと”として社会の問題を定義し、プロジェクトに取り組みました。
「私たち子どもの呼びかけは、大切なお母さん、おばあちゃん年代にダイレクトに届き、ピンクリボン運動を推進するのに効果があると考えました。」
受賞者は欠席のため、司会より紹介しました。

日能研賞 活動紹介

神戸地区協議会SR ミーティング in 神戸まつり2018「ありがとうの輪を広げよう~ガールだヨ!全員集合!~」(兵庫県)

コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子

例年参加している地域のパレードの企画を中高生ガールスカウトが中心となって実施し、ガールスカウトをアピールする取り組みをしました。
「中高生ガールスカウトが生き生きと活動している姿は、後に続く小学生以下のガールスカウトのロールモデルになり、次世代へ繋がる機会となることを願って、今後もさまざまな地域とのかかわりの中に生かしていきます。」
協賛の日能研代表より、ガールスカウトの仲間を増やすことで社会がよりよくなるという信念のもと活動していることが評されました。

コミュニティアクション賞 活動発表

チームオラブ「歩く国際協力・オラブプロジェクト」(大分県)

コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子

公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパンのキャンペーン「歩く国際協力 Walk in Her Shoes」 に高校生ガールスカウトがジュニア・アンバサダーとして参加したことから取り組みが始まりました。
遠い国の少女や若い女性が水汲みで教育や雇用の機会を逃している現状に想いをはせ、小学生から高校生のガールスカウトが中心となって、クラウドファンディングや地域コミュニティに呼びかける方法で寄付を集める活動に取り組みました。
「一人のレンジャーから活動が始まりましたが、一緒にやりたい仲間が増えて頑張る気も、学ぶ気も、根気も、元気も倍増しました。私は、チームの一人として、みんなで努力して、それぞれ自分のできる仕事をやり遂げることができました。」

 

そなえの極み乙女「そなえよ乙女」(京都府)

コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子

京都市男女共同参画推進協会が発行していた女性向けの『KYOTOわたしの防災ノート』の存在を知り、防災を女子中高生の視点で考え、「防災ノート」を作成し配布をするなど、一般市民への防災意識を高める取り組みをしました。
「防災ノートを受け取った人たちから、“持ち物や防災知識はもちろん、癒し(推し)の写真を貼る欄に感心した。”、“STOP the 暴力のことについても書かれていて、親から話さなければいけないことだけれど、話しにくい内容なのでありがたかった。”という意見をもらいました。」

秋篠宮内親王佳子殿下とコミュニティアクション賞受賞者による懇談会

コミュニティアクション賞の2チームは佳子内親王殿下と懇談しました。パネルの内容について、佳子内親王殿下は、受賞者たちに2~3の質問をされました。佳子内親王の優しいお声掛けにガールスカウトたちは固くなることなく、はきはきと質問に答えていました。少女たちにとって、佳子内親王殿下との懇談は今後の活動の励みになったでしょう。

コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子

第二部 パネルディスカッション ~少女と女性が生きやすい社会の実現に向けて~

第二部では、コミュニティアクション賞2チームの代表および審査委員3人、十文字学園中学校 校長 橋本ヒロ子 氏(審査員長)、 日能研 代表取締役 高木幹夫 氏、和田照子(ガールスカウト日本連盟会長)によるパネルディスカッションを実施しました。モデレーターはガールスカウト日本連盟 国際コミッショナーである矢後千紘が務めました。

コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子
コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子

受賞チームにはプロジェクトに取り組むにあたっての大変だったことや今回のプロジェクトの中で特に工夫したこと、SDGs(持続可能な開発目標)へのつながりを聞きました。また、審査員からはこの取り組みについてどのようなことを期待されているかを伺いました。

コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子
コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子

「ガールスカウトの普段の活動はすべてSDGsにつながっている再確認ができ励みになった」
「避難所でもリーダーが男性になることが多く、女性や少女の声を上げるのが難しい。また、暴力があるということを知り、同世代にこの現実をもっと知らせたいと考えた。」

 

会場の受賞者や参加者の皆さんからも、現在取り組んでいるプロジェクトやこれからのプロジェクトを実施するうえで勇気をもらえたということ、また、このコミュニティアクション チャレンジ100アワードのさらなる発展につながる意見を伺うことができ、実り多いパネルディスカッションとなりました。

コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子

コミュニティアクションチャレンジ100アワード表彰式の様子

最後に参加者も含め会場の全員で、来年のコミュニティアクション チャレンジ100アワードに向けて、これからのアクションプランを考える時間を持ちました。
今回の受賞プロジェクトはこれからも継続して実施されていくものです。この受賞チームの中から、次年度、グランプリを受賞するチームが現れるかもしれません。
皆さんも第二回コミュニティアクション チャレンジ100アワードに応募してみませんか。


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