中学生・高校生のジェンダーに関する意識調査2024

中学生・高校生を取り巻く環境が与える影響とは

2025年3月に発行した調査報告書の一部を抜粋してご紹介します。

はじめに

2023年度は女子中高生を対象に「ジェンダーに関する意識調査」を実施し、対象年代の少女とオンラインミーティングを開催しました。その際に参加した少女から「女性だから男性だからではなく、その人として見ることが大切だと思った」「男女で分けることなく、個人として尊重される社会になってほしい」「そのためには私たちだけが考えるより、男性の声も聴きそれぞれが感じていることを知りたい」という声があがりました。その声を受け、今年度は女子中学生・女子高校生に加え、男子中学生・男子高校生の声も集めました。数としては少ないかもしれませんが、新たな取り組みとして歩みを進めることができました。そして、男性もまた学校・家庭などの日常生活において感じていることがある、という結果が見えてきました。
社会を変えていきたい、変わってほしいと望んでいる中学生・高校生がいます。実際に自分にできることを考え、行動している高校生もいます。その声に耳を傾け、彼らが将来生き生きと活躍できる社会をつくるために、大人である私たちができることを一歩ずつ進めていかなくてはなりません。
「女性らしさ・男性らしさ」、これらの言葉の意味は時代や文化によって変化します。一人ひとりが性別にかかわらず、さまざまな個性や能力を持っています。固定観念にとらわれず、個人の「自分らしさ」を尊重したいものです。
今回の調査では、「隠れたカリキュラム」にスポットを当てて分析を進めました。中学生・高校生が感じていることの中には、家庭・学校などの日常生活に隠れたカリキュラムがあり、その影響を受けているのではないかと検証しました。多くの時間を過ごしている家庭や学校などで受ける何気ない言葉かけや態度が、中学生・高校生の可能性を阻むほどの影響を与えていることが分かりました。
この調査報告書が、「大人が中学生・高校生へ声をかけるときなどの態度を意識するきっかけ」となることを願っています。

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