「ジェンダー」に関する女子高校生調査2021

自分のからだ

性と生殖に関する健康と権利(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)

2022年3月に発行した調査報告書の一部を抜粋してご紹介します。

はじめに

女性が生涯を通じて明るく充実した日々を過ごす社会を実現するためには、早い段階から「女性特有の健康に関する意識」を高めていくことが必要です。同時に、少女たちの可能性を伸ばしていくためにも、少女の持つ不安を解消し正しい知識を得ることはとても重要なことです。

ガールスカウトは、「すべての少女と女性が自分らしく生きられる社会」を目指して活動をしています。この度、同様の目的を持つ一般財団法人日本女性財団と連携し、世界各国と比べ大幅に遅れている「女性の健康に関する正しい知識や理解」を促進することを目的として、女子高校生を対象にアンケートを実施しました。

アンケート作成にあたっては、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が作成した『国際セクシュアリティ教育ガイダンス(5ページ)』に基づき設問を検討しました。しかし、ガイダンスでは5歳の子どもたちに教えることを奨励している項目であっても、日本の高校生年代には質問できないと判断するものが多く、日本の性教育が世界と照らし合わせていかに遅れているのかを認識する機会となりました。

高校生の回答からは、

  • 「自分のからだ」について不安に思っていること
  • 現在どのような性教育を受けていて、どのような教育を望んでいるのか
  • 自分の将来についての意識

など少女たちの現状などを読み取ることができました。

ジェンダーの平等は、持続可能な開発を促進するうえでは欠かせません。少女と女性に対するあらゆる差別や暴力に終止符を打つためにも、包括的な性教育は非常に重要になってきます。そのため、今回の「ジェンダー」に関する女子高校生調査は、性と生殖に関する健康と権利(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)をテーマとしました。

少女たちが「自分のからだ」について正しく理解し、自らの可能性を信じることができる環境を整えていくことは、性別に関係なく互いを尊重しあうことのできる明るい社会を作ることにつながるのではないでしょうか。少女たちが置かれている現状を改善していくために、この報告書をお役立ていただくことを願っています。

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概要:「ジェンダー」に関する女子高校生調査2021 自分のからだ

一般財団法人日本女性財団と協働で、性と生殖に関する健康と権利(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)をテーマに女子高校生たちの声を集めました。

発行:2022年3月
定価:1,000円+税

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