2024年11月1日から2025年3月31日までに活動報告のあった、2025年度「プロジェクト」13件について、書類およびプレゼンテーションにて審査の結果、以下のとおり決定しました。 10月19日(日)ガールズメッセ2025にて受賞チームの活動報告と表彰をおこないました。各チームの活動内容をご覧ください。
- 10月19日(日)のガールズメッセ2025第2部でおこなわれた活動報告については、近日中にガールスカウト日本連盟公式Youtubeチャンネルにて動画を公開予定です。
コミュニティアクション賞 1グループ
あそぼうさいinときわ(防災)公園(岡山県)
チームメンバー:高校生、大学生

- ビジョン
性別に関係なく、自分にできる力を安心して発揮できる。 - 活動を始めたきっかけ
地元の防災公園の設備の認知度が低く、また、一度も試用したことがないこと。さらに、市の防災イベントもほとんど知られていないことから、災害時に市民ができることは少ないと考え、市民、特に子どもにもできることを広めたいと思い活動を始めた。
- 活動内容
・市の防災担当課に公園と災害時の設備の使用を要請し、承諾と協力、後援を得た。
・ガールスカウト岡山県連盟に協力を依頼し、常磐公園で下記内容を含む防災イベントを開催した。
[ベンチかまど体験・マンホールトイレ見学・備蓄倉庫内見学・身近な物での応急手当・新聞紙で食器とスリッパ作り・水を簡単に運ぶ体験・ダンボールベッド体験]
・イベント参加者のアンケート結果を市に報告し、改善案の提案をおこなった。

- 活動の成果
参加者161人中129人にアンケートを提出してもらった結果、イベント内容で初めて知った知識や技術が多く、今後役立てられる自信があるという回答が99.99%で、その内18歳以下の女子66人の回答は100%だった。
「率先して動きたい」「自分にできることを考えて人の役に立ちたい」等の感想があった。市への防災イベントの認知度アップの提案にも前向きに検討する旨と、今後私たちにできることに対して協力してもらいたいと言われた。 - 今後の展望
市役所と連携し、継続していきたい。 他の地域の防災公園でもできるように、他団とチームを組んで取り組みたい。

日能研賞 1グループ
オレンジハートプロジェクト~オレンジリボン運動を広めよう~(北海道、秋田県)
チームメンバー:高校生、成人

- ビジョン
地域で子どもや家庭を支え、困ったときにみんなで助け合える社会 - 活動を始めたきっかけ
虐待者の半数が実母だという事実を知り、母親が出産した我が子を虐待してしまう背景には、女性を取り巻く環境に課題があるのではないかと考え、地域で支え合える社会を目指し、活動を始めた。 - 活動内容
・札幌市児童相談所主催の講演会でオレンジリボンPRセット配付した。
・雪まつり開催日にさっぽろテレビ塔をオレンジ色にライトアップし、オレンジリボンと児童虐待通告ダイヤルについてアピールした。
・市民と共同で大きなオレンジリボンを作る企画を実施 ・秋田市の公共施設でポスターを掲示し、「オレンジリボンワンアクション」の企画を実施した。 - 活動の成果
さっぽろテレビ塔をオレンジ色にライトアップしたり、北海道と秋田県合わせて600個以上のPRセットを配付したりしたことで、オレンジリボン運動の認知度を高めることができた。 - オレンジリボンを一緒に作成したり、オレンジリボンをポスターに貼ってもらったりすることで市民の皆さんに関心を寄せてもらい、地域で支えあう社会に近づくことができた。
- 今後の展望
児童虐待の問題を自分事と捉え、虐待を「しない、させない、見過ごさない」大人になれるよう、学校教育の充実に向けて関係機関に働きかける。

チャレンジ賞 3グループ
LGBTQ+の正しい理解周知活動。個人の個性を大切にできる社会へ。(埼玉県)
チームメンバー:高校生

- ビジョン
「全ての人の個性が尊重される社会へ」現在、LGBTQ+をはじめとするセクシャルマイノリティ(性的少数者)に対する理解はまだまだ進んでおらず、正しい理解がされないことにより、個性を隠して生きづらさを感じている当事者の存在がある。セクシャルマイノリティに関わらず、すべての人の個性が尊重されすべての人が生きやすい社会を目指す。 - 活動を始めたきっかけ
高校で初めてLGBTQ+当事者の友人を持ち、今まで学ぶ機会がなかったことから、カミングアウトされたときに戸惑ってしまい「知っていたらもっと適切な対応ができたのでは」という後悔を下の年代にしてほしくないという思いから結成した。 - 活動内容
今後の多様性の時代を生きる若者、特に中学生から高校生を対象とした「性の多様性」に関する講演会やワークショップを開催した。Instagramで、情報の共有や匿名質問箱での相談や質問にも答えている。また、課外でのLGBTQ+に関するイベントに参加し、パレードで行進したりトークショーに出演したりしている。 - 活動の成果
中学校にて約350人に講演をおこない、学習塾や本校で計約50人にワークショップをおこなった。講演には、企業の方にご提供いただいた漫画を使用させていただいた。ワークショップでは「当事者との向き合い方」に関するディスカッションや参加型クイズを用い、中学生にもわかりやすい工夫をした。事前・事後アンケートでは100%の理解度の向上が認められた。 - 今後の展望
新メンバーを募り、より持続性のある活動をおこなっていく。若い世代だけでなく親世代対象にも講演をおこない、よりビジョン達成に近づくような活動をしていく。

サスティナブルコーヒープロジェクト(東京都)
チームメンバー:高校生、大学生、成人

- ビジョン
コロンビアの女性たちが、ジェンダー平等のもと安心して活躍し、その姿を見た子どもたちが未来に希望を持ち夢や目標を描けるようになる。 - 活動を始めたきっかけ
私たちは、コロンビアの女性生産者が貧困や厳しい環境で経済的自立が難しい現実を知り、日常的に飲むコーヒーの背景にある不平等に疑問を抱いた。そこで、彼女たちを支援しつつ、自分たちも社会課題に向き合い、学び、行動する機会としたいと考えた。 - 活動内容
・コーヒー豆の選定。
・パッケージ・リーフレットを制作した。
・Instagramによる情報発信。
・ ネットショップや各種イベント、学校などで販売を展開した。
・ コロンビア大使館へ表敬訪問し、コーヒーセミナーにも登壇した。
・NPOフェスタ大賞を受賞した。 - 活動の成果
・女性生産者への支援:適正取引での安定収入の確保や、給水器寄付による生活改善につなげた。
・社会への波及効果:サスティナブル消費や女性のエンパワーメントへの理解を広げることができた。 - 今後の展望
・SNSや他団体連携で全国規模に発信し、持続可能な支援体制を構築する。
・現地の取り組みから学び、日本社会のジェンダー平等進展に生かし、共に成長できる関係を目指す。

パープルBook大作戦2024(福岡県)
チームメンバー:中学生

- ビジョン
子どもたちが自分自身の身を守るための知識と行動が起こせるように、また性別による差別が起こらない社会の実現を持続的に発展させること。 - 活動を始めたきっかけ
子どもの性被害が急増しているため、私たちが出版した絵本『パープルリボンってなあに?』を、より多くの子どもに読んでもらう必要性を感じた。また、絵本の効果による意識の変化を検証しようと思った。
- 活動内容
・クラウドファンディングの実施
・イベント出展およびユース年代との意見交換
・国立国会図書館、国立女性教育会館に所蔵いただいた。
・インターネットでの絵本販売
・市内の全小学校、学童保育所に献本
・アンケート調査(マクネマー検定、KH corderで分析)

絵本を読んでどのように意識が変化したか
- 活動の成果
絵本を読んだことがきっかけとなり、子どもたちに自分の身を守るために必要な行動を理解してもらえたことが分かった。
これから共に社会への課題に立ち向かっていくユース年代の心を動かす原動力のひとつになることができた。 - 今後の展望
社会問題に取り組む他組織と共同しながら、さらに多くの人に絵本を手に取ってもらえるように全国規模での情報発信を継続していく。










