バングラデシュの少女との国際交流~山梨県のガールスカウト
バングラデシュ「Ella Pad」とのオンライン交流
同年代の少女たちとつながった、学びの時間
2024年6月2日、ガールスカウト山梨県第2団のシニア*・レンジャー*部門のガールスカウトたちは、バングラデシュで生理の貧困に取り組む団体 Ella Pad の少女たちとオンライン交流をおこないました。
ガールスカウトは世界中に仲間がいるため海外とつながる機会はありますが、今回のように背景の異なる地域の同年代と交流することは、ガールスカウトにとって大変良い学びの機会となりました。
*シニア=中学生。レンジャー=高校生年代
活動のきっかけ

今回の交流は、Gender & Diversity Lab Melati 代表の新津茉莉花*さんがつないでくださったご縁から始まりました。
新津さんは、JICA海外協力隊(ニジェール)での女性支援活動の立ち上げ、
UNICEFジェンダー専門官としての海外勤務(インドネシア・コートジボワール・タイ)など、国際協力とジェンダーの分野で幅広い経験を持つ方です。
現在は国内外で女性のエンパワメントに関わる活動を続けており、その視点はガールスカウトの使命とも重なります。また、団のリーダーの古い友人でもあり、このご縁を通じて交流が実現しました。
事前学習で理解を深める
交流の前に、ガールスカウトたちは以下の内容について調べ、学びを深めました。
- バングラデシュの国の概要や社会状況
- 生理の貧困とはなにか
- Ella Pad の取り組み
背景を知ったうえで参加したことで、相手に寄り添いながら交流しようとする姿勢が自然にはぐくまれていきました。
バングラデシュの少女たちとの交流会
当日は、まず準備しておいた英語で自己紹介をおこない、互いの学校生活や暮らしについて紹介しました。
とはいえ、シニア部門(中学生)のガールスカウトにとっては、英語を学び始めたばかり。そこで、言語の壁を越えて交流しやすくするためにおこなったのが、“Find something 〇〇〇 nearby!”(近くにある◯◯◯なものを探してね)というシンプルなゲームです。◯◯なもの(例えば “赤いもの”)を画面に持ってきて見せ合うだけですが、生活の様子や文化が自然と見えてきて、会話のきっかけになりました。
言葉だけに頼らない交流方法が、ガールスカウトたちの緊張も和らげてくれました。

Ella Pad で活躍する若い女性からの話
そして、Ella Pad で活動するバングラデシュの若い女性が、現地でどのような活動をしているのか、またその背景について話してくれました。
彼女はアメリカへの留学経験があり、大学進学が一般的ではないバングラデシュという環境の中、海外で学んだ知識や視点を母国の社会課題に生かしながら活動している様子は、ガールスカウトたちにとって新鮮な出会いとなりました。
活動の内容や、取り組むうえで大切にしていること、同年代へのメッセージなどを聞き、「自分と近い年代でも、世界には社会のために行動している人がいる」ということを知る機会となりました。

ガールスカウトたちの気付き
交流後には、次のような声が聞かれました。
「英語が話せると、いろんな国の人とつながれると感じた」
「生活の違いを知って、世界が広いと思った」
「またこういう機会があれば参加したい」
異文化に触れることで、英語や国際理解への意欲にもつながったようです。

地元紙の取材
当日は地元紙の取材もあり、活動の様子が記事として紹介されました。地域の方にもガールスカウトの国際活動を知っていただく良い機会となりました。
継続的な協力
新津さんとはこれまでにもさまざまな取り組みをご一緒しています。
- JICA・国連での経験をテーマにしたワークショップの共同企画
- 国際女性デー:「多様性×ジェンダー エンパワメント展 Empower 縁 円」のお手伝い
- 産科フィスチュラ*の課題についてのオンライン講演会への参加
- 団で企画実施した全部門**向けワークショップ「世界の国々を知ろう」
また、今年の国際女性デーのイベントへも日程が許せば協力させていただく予定です。このように、専門家や外部団体との協力は、ガールスカウトの学びの幅を広げる大切なきっかけになっています。
*産科フィスチュラとは、難産や適切な産科ケアを伴わない出産・人工妊娠中絶、女性性器切除、性感染症などにより、膣や直腸、膀胱など産科に関連する器官につながりや孔(穴)が生じる疾患。慢性的な失禁などを伴う場合が多く、社会的疎外や差別を受ける例が多く見られる。
**ガールスカウトでは、テンダーフット︓幼稚園・保育園年⻑(5歳)から成⼈までのメンバーがいます。


おわりに
国や文化が異なる同年代の少女と交流したことは、ガールスカウトにとって大きな学びとなりました。
生活環境は違っても、「話してみると意外と近く感じた」という声もあり、世界が身近になる体験となったようです。これからも、専門家や多様な団体と協力しながら、少女と若い女性が自分らしく未来を描けるような活動を続けていきたいと思っています。
関連リンク
バングラデシュで生理の貧困に取り組む団体 Ella Pad
» ウェブサイト











