チェッコリとガールスカウト

色えんぴつ

運動会で人気、チェッコリ玉入れ

運動会シーズンがやってきました。週末になると、子どもたちのにぎやかな声が聞こえて来ます。運動会の定番といえば玉入れ。玉を投げ入れた数を競うものですが、最近は「チェッコリ玉入れ」をしているところが増えているそうです。

チェッコリ玉入れとは、「チェッチェッコリ チェッコリサ~」とダンス付きのソングを歌いながら、歌と歌の間奏に玉を投げ入れるというものです。チェッコリの不思議な歌詞と単純なメロディは中毒性があり、子どもたちがダンスする様子も微笑ましくて、見ている方も楽しめます。

こうして広まっているチェッコリですが、この不思議な歌のルーツは、実はガールスカウトなんです!

ガールスカウトの定番ソング

チェッコリは、ガールスカウトではキャンプファイアーでよく歌われる定番ソングです。歌に合わせて腰を左右に振りながら、両手を頭、肩、腰、膝、足首へと降ろしていきます。足首までいくとかなり苦しい姿勢となりますが、とても盛り上がります。

ガールスカウトのキャンプファイアー

チェッコリはもともとガーナの歌だそうです。呪文のような歌詞はガーナ語なのですね。

チェッコリのルーツ

現在確認できているルーツは2つあります。
一つは、ガールスカウトの世界大会から広まったというもの。1957年に世界の4カ所(イギリス・スイス・カナダ・フィリピン)で世界キャンプが開催されました。

1957年フィリピンで開催されたワールドキャンプ

フィリピンのキヤンプには23カ国からおよそ1,000人のガールスカウトが参加。日本からは9人が派遣されました。沖縄のガールスカウトはアメリカ連盟のメンバーとして4人が参加しました(当時、沖縄はアメリカの占領下にあったため)。参加した少女たちが帰国した際「こんな歌を教わってきた」と仲間に紹介し、キャンプファイアーなどで全国に広がっていきました。

1957年フィリピンで開催されたワールドキャンプに参加した日本のガールスカウトたち

もう一つのルーツは、1964~1966年頃、当時中学生だった福岡県のガールスカウトが、東京の米軍基地で開催された「多摩キャンプ」に参加し、そこで教わったチェッコリを福岡に持ち帰ったというものです。もしかしたらフィリピンの世界大会に参加したガールスカウトが多摩キャンプにも参加していたのかもしれないですね。

その方はいまも福岡県でガールスカウト指導者として活動されています。
チェッコリ玉入れの始まりは福岡か埼玉と言われているそうで、この福岡県の会員の方が持ち帰って広まったということに説得力がありますね。

1970年に開催された国際キャンプで、チェッコリを踊る日本と海外のガールスカウトたち

ガールスカウトで歌われているソングやダンスは、このチェッコリのように、国際的なイベントに参加した少女たちが日本に持ち帰り、全国に広めたというパターンが多くあります。楽譜も歌詞カードもなく、耳で覚えて伝えているので歌詞も正確ではないかもしれません。ですが、海外旅行がまだそんなには一般的ではなかった時代に、このようなソングで異文化の風を感じていたのかもしれませんね。

週末の街角から「チェッチェッコリ~♪」と聞こえてきたら、皆さんもぜひ一緒に踊ってみてください。