生き生きとしたカラフルな糸のように~ワールドシンキングデイ2020~

わたしたちの活動国際理解

世界中にいるガールスカウトにとって2月22日は特別な日。ワールドシンキングデイ(World Thinking Day)です。150の国と地域のガールガイド・ガールスカウトが同じテーマのもとアクティビティをしてお祝いします。

2月22日になったのには理由があります

2月22日は、運動の創始者であるロバート ベーデン-ポウエル卿と、その妻でガールスカウト運動を推進したオレブ ベーデン-ポウエル、お二人の誕生日。
この日を、ガールスカウト運動に関わるすべての人々が互いを思い、感謝の気持ちを贈り合い、私たちの国際的な運動に感謝する、1年に一度の特別な日にしましょう、と1926年の国際会議で決まりました。それ以来、私たちはワールドシンキングデイを毎年お祝いしています。

B-Pとオレブご夫妻

毎年ワールドシンキングデイの前後には、他の県や国から思いやりを形にしたシンキングデイカードが届くこともあり、たくさんの仲間が自分のことを思ってくれていることを知り、自分も相手のことを思いやる気持ちが育ちます。

他国連盟から届いたワールドシンキングデイカード

 

ワールドシンキングデイでは毎年、テーマに沿った活動が世界中でおこなわれています

ワールドシンキングデイ2020のテーマは
「多様性(Diversity) 包摂性(Inclusion) 公正(Equity)」。
言葉だけ聞くととても難しいことのように感じますが、年齢に応じたアクティビティが展開され、少女たちはゲームをしながら自然に、各キーワードについて学んでいきます。

アクティビティを体験するガールスカウト

自分と他の人の似ているところ、違っているところを知り、考え方や意見がいろいろあって良いということを学びます。
そして、一人ひとりがみんな違って良い。
自分のことも他の人のことも大切に受け入れよう。
一人ひとりが違いによって阻害されることなく、社会に参加できることが大切。ということを理解していきます。
ガールスカウトは体験を通して学ぶ教育を重視しています。幼少のころからさまざまなテーマに取り組むことで視野も広がっていきます。

年長のガールスカウトが年少の姉妹にアクティビティを提供します

今回はアクティビティの終わりにカラフルな糸の中から1本ずつ糸をもらい、3本そろったら活動の最後にもう1本糸を選び自分だけの多様性のブレスレットを作りました。このブレスレットはアクティビティを通して学んだこと、周りの人とつながることができたことの証となり、単なる糸ではなくなります。

アクティビティに取り組むガールスカウトたち

コミュニティーによりよい変化をもたらすために

ワールドシンキングデイは世界中のガールスカウトが共通のテーマに取り組んでいます。日本だけでなく世界中のガールスカウトたちが、自分自身や周りのコミュニティーによりよい変化をもたらす活動をします。
私たち一人ひとりは違いますが、みんなが望む目的を共有し、一緒にならより大きくて強力なものを作ることができます。150の国と地域に、さまざまな経験をもつ1千万人のガールガイド・ガールスカウトが所属している世界的な運動だからこそ、つながり、体験を共有することにより、自分自身や他者、さらに世界中の人々について多くのことを学ぶことができるのです。

1本1本の糸は細くても、集まり、共に織られると、大きく丈夫な織物や布ができます。私たち一人ひとりは、その糸であり、すべての個性はそれぞれに価値があるのです。同じ目的を目指して一つになれば、私たちは強大になります。私たち1人ひとりが、多様で活動的な糸となるのです。

世界中の姉妹の活動を助けるために寄付をするガールスカウト

ワールドシンキングデイ2020 活動の様子