WAGGGSワールドセンター〈スイス アワシャレ―〉でのボランティア生活
こんにちは!大阪府第61団の永嶋里香です。
5月23日~8月31日の約3カ月間、ガールガイド・ガールスカウト世界連盟(WAGGGS)が持つ5つのワールドセンターの一つである、スイス アワシャレーでボランティアスタッフとして働いています。
ここは、スイスのジュネーブから電車/バスで3時間ほど離れたアデルボーデンという小さな街です。
アワシャレーはアルプスの山に囲まれたとてものどかで静かな場所にあり、標高は1,300メートル。始めの数日はこの標高からか頭痛や体のむくみなどが多少あり、体が慣れるのに少し苦労しました(笑)。今で約2カ月が経ちましたが、毎日息をのむような綺麗なアルプスの景色に癒されています。
応募のきっかけ
約9年前にインドにあるワールドセンター サンガムでボランティアをしたとき、私は19歳でした。
その時は約2カ月間のボランティアでしたが、言語の壁や文化の違いに揉まれて、たくさんの刺激を受けたことを覚えています。この経験は私の人生の宝物で、当時の自分を大きく成長させてくれたきっかけだったと思います。
この時から、「いつかまたワールドセンターで働きたい。19歳の時の経験と今の自分が感じることや経験を比べてみたい。コンフォートゾーンから飛び出してまた大きく成長したい!」という長年の思いがありました。
また、ガールスカウトを続けている理由の一つとして、世界中のガールスカウト・ガールガイドと友達になれること、これは最大の魅力だと思います。
ワールドセンターでの国を超えた新しい出会いは、世界中の「姉妹」との繋がりを改めて強く感じさせてくれます。新しい環境で新しい仲間と新しい自分探しの旅に出たい、という気持ちが応募の動機です。
毎日の生活
アワシャレ―のボランティアスタッフは、季節ごとに入れ替わり、私たちは今サマーチームとして働いています。
15人(各国それぞれ1人ずつ)のメンバーで共同生活。1~3人部屋でルームシェアをしながら、一つ屋根の下で毎日ワイワイ過ごしています。
週に大体5日出勤し、2日は休みというシフトになっていて、仕事内容は非常に幅広いです。
アワシャレ―に宿泊するゲストは1週間のプログラムごとに入れ替わり、夏は一番の繁忙期で、1度に最大で約100名のゲストが滞在することがあります。
私たちボランティアは、そのゲストに関わる全ての仕事をする、と言っても過言ではありません。
プログラム(ハイキング、キャンプファイアー等)の実施/引率、朝昼晩の食事準備/片づけ、施設のクリーニング、ランドリー業務、チェックインなどの受付業務、お土産ショップのレジ、施設案内など…その日に振り分けられたシフトに沿って働きます。朝早い時で7:30~の出勤、終わりは遅くて22:30という日もあります。オフの日は、休みが被ったチームメイトと一緒にハイキングや街散策を楽しんでいます。
私が一番好きな仕事は、ハイキングプログラム。
ゲスト最大60名をハイキングに連れていく引率の仕事です。時には疲れ果てたゲストのモチベーションをあげるのに苦戦することもありますが、ハイキングの道中にゲストと会話やゲームを楽しんだり、目的地までたどり着いたゲストたちの達成感を一緒に分かち合ったり…。プログラムの時間を通して、ゲスト達のチャレンジを一番近くで応援できる、とても素敵な仕事だと感じています。
また、多様なゲスト達との関わりの中で、私自身何度もコンフォートゾーンから飛び出すきっかけがあり、その経験を通して成長している自分に気づくことができます。
何より、この2カ月で強く感じているのは一緒に働くチームメイトとの絆です。
15カ国のメンバー、価値観や文化背景が大きく違う人たちと働く中で、時にはすれ違いや難しいことももちろんあります。
しかし、積極的なコミュニケーションを通して、相手との「違い」を理解し尊重していこう、という共通認識をチームメイトと持つことで、何物にも代えられないチームとしての絆がこの2カ月間で構築されている、と実感しています。
また、チームの多様性を知るということは自己理解に繋がることも学びました。いくつになっても、新しい自分に出会わせてくれるガールスカウト活動が大好きです。あと残り1カ月。毎日に感謝し、仲間とともに挑戦を恐れず存分に楽しみます!