みんな大好き!サモア(スモア)のお話

トリビア

皆さんはサモアを食べたことありますか? 最近はわりと知られてきましたね。
サモアとは焼きマシュマロのことです。ガールスカウトではキャンプなど、野外料理で作ることの多い定番のおやつです。マシュマロを串に刺し、炭火にかざし少し焦げ目がついてふんわりしたら、クラッカーやビスケットにはさみ、あたたかいうちに食べます。
野外で作るサモアは格別! 子どもたちは大好きです。

サモアだいすき!

サモアはガールスカウトから始まった??

ところで、サモアの始まりはガールスカウトだったって知っていますか!?

サモアについて初めて掲載した出版物は、ガールスカウトアメリカ連盟が1925年5月に発行した『Girl Scout Leader magazine』です。ここで紹介されたサモアのレシピが、最初の書物だったようです。1924年と1925年のアンドリー・クラークキャンプ場(現在のエディス・メイシー・センターの一部)での冬季キャンプの文書(報告書)を発見しました。1924年の文書では、サモアの名称は使われていませんが、材料を見るとサモアを作ったことが分かります。そして、1925年の文書では、サモアの名称を使っています。そのため、ガールスカウトでサモアについて書かれたのは、1924年が最初と思われますが、これらの文書は出版されたものではないため、最初の出版物は、1925年5月発行の『Girl Scout Leader magazine』となります。
(ガールスカウトアメリカ連盟より)

このようにアメリカのガールスカウトは、およそ100年前の1920年代から野外活動やクッキングでサモアを作って食べていたという書物が出てきたのでした。もっと前にもどこかでサモアが作られているかもしれませんが、出版物上ではガールスカウトが最初だったようです。
では、日本ではどうだったのでしょう。

日本のサモア

やはり、日本のサモアもアメリカからのよう。戦後、1950年前後でしょうか。米軍基地内のガールスカウトと交流したときに、サモアを楽しんだというお話を聞きました。そこから日本中のガールスカウトに広がっていったようです。戦後の日本は貧しく厳しい時代。マシュマロやチョコレートはとても高価で希少、いわゆる高級品でしたから、なかなか手に入らなかったはずです。それに子どもが火を使って作って食べるなんて、簡単にできなかったと思います。
そう考えると、サモアはものすごく特別なおやつだったのでしょう。

炭火でじっくりマシュマロを焼きます。焦げないようにじっくりと。

サモアってどこの言葉?

サモアと聞くとお菓子ではないような気がしませんか? 焼きマシュマロをサモアと呼ぶのには訳があります。
「こんなにおいしいおやつは食べたことがない!」「おいしい!Some More!(もっとちょうだい!)」と、サモアを食べた子どもたちが必ず言うので、そのままS’more(some more)と呼び始め、発音しやすいようにだんだん「サモア」になっていったようです。
最近ではスモア(S’more)と言う人も増えているかもしれませんね。

8月10日は「サモアの日」

私たちも最近知ったのですが、8月10日は「サモアの日」だそう。アメリカのお菓子業界やお菓子の団体が、販売促進のために記念日を作ったのではないか? と言われています。
「サモアの日」以外にも「ジェリービーンズの日」とか「ミミズ型グミの日」なんていう記念日もあるそうです。お菓子の記念日なんて、何だかワクワクしますね♪

サモアのお話いかがでしたか?
読んだらサモアを食べたくなったのでは!? ぜひ皆さんも作ってみてね!

サモアは野外のお楽しみ!