100年続くガールスカウトのバッジの魅力

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ディズニーアニメ、『ちいさなプリンセス ソフィア』や『フィニアスとファーブ』などでガールスカウトが出てくると必ずと言っていいほど「ガールスカウトのバッジ」が出てきます。今回はこのバッジの歴史と魅力についてお話しします。

binranBadge
『日本女子補導団*便覧』より初期のバッジ資料(クリックで拡大)

*日本女子補導団とは『ガールガイドとガールスカウト 二つの名前』

ガールスカウトでは、さまざまな技術や知識をバッジを取得することによって、身に付けます。ガールスカウトの少女たちが取り組むすべてのプログラムが、バッジにつながることから、これをバッジシステムと呼んでいます。
バッジシステムは創始者を同じくするボーイスカウトでも継続していることから時代を越えて、子どもたちを夢中にさせる教育システムと言えるのではないでしょうか。

最初、少女たちはただ、バッジを集めることに夢中になっていただけかもしれません。しかし、たくさん集まったバッジの数だけ少女たちは、いつのまにか、できることが増えているのです。バッジの数は、少女たちができることの数を見える化します。
バッジシステムは学校や塾、習い事などとは全く違う評価システムです。この評価は、少しずつ少女たちに変化をもたらします。内気だった少女が、学校で堂々と意見を言えるようになったという話をよく耳にします。知らず知らずのうちに、自信がつき、自己肯定感が高まっていくのです。失敗を恐れずにさまざまなことにチャレンジできるようになり、少女たちの成長を促し可能性を広げることにつながります。
公式Instagramでもバッジを紹介しています。

 

 
 
 
 
 
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バッジシステムには、小学生~高校生までの部門別に設けられた目標に取り組む基本のバッジプログラムと、ガールガイド・ガールスカウト世界連盟や日本連盟などが独自に目標を設定したプログラムがあります。
(一部のバッジには成人会員も取り組めるものもあります。)

ブラウニー部門バッジ
小学校低学年のブラウニー部門のバッジ例(クリックで拡大)

ガールスカウトでは、その時代その時代のニーズに合わせ、社会課題を解決しようと、さまざまなプログラムを導入してきました。これまでに、水の大切さについて学び取り組むウォーターバッジ、難民問題に取り組むUNHCRと協働して作成された難民バッジ、AIDSの問題に取り組むレッドリボンバッジなどなど多くのプログラムがあります。また、これらのプログラムの中には何十年も続いているものも多くあります。
近年では、SDGsバッジやSDG5に取り組むジェンダー平等バッジ(me and them)、新型コロナウイルス感染予防のため、おうちで過ごす少女たちのためにSTAYHOMEバッジ*を導入しました。

*STAYHOMEバッジとは『STAY HOME ~おうちでチャレンジ~』
このバッジプログラムは現在終了しています。

プログラムバッジ例
プログラムバッジ

さて、「たくさん集めたバッジはどうするの?」と疑問に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。日本のガールスカウトのユニフォームでは、これらのバッジを技能帯(ぎのうたい)というタスキのようなものに縫い付けていきます。
たくさんのバッジがついているということは、それだけ技能や知識を習得した証。少女たちにとっては誇りとなるものです。

技能帯を付けているガールスカウトたち
技能帯を付けているガールスカウトたち

バッジを縫い付けるスタイルは世界共通ですが、ベストであったり、ユニフォームの胸や袖などそのものに縫い付けていくタイプもあります。1920年に日本にガールスカウト(当時はガールガイド*)が入ってきたばかりのときには、イギリスのユニフォームもしくは袴タイプのユニフォームでした。袴タイプのユニフォームには胸の部分や袖にバッジを縫い付けていたそうです。

アメリカ連盟のガールスカウトたち(アメリカ連盟Instagramより)

 

 
 
 
 
 
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1920年頃の集会の写真
1920年頃の集会の写真

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100周年特設サイト|制服とバッジでふりかえる、ガールスカウト100年史

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