『虫愛づる姫君』だっていいじゃない

トリビア#キャンプ,#自己肯定感,SDG5,ジェンダー平等の実現

9月に入り、夏も終盤を迎えました。
今年の夏は「オニヤンマの模型を身に着けると蚊やアブなどの虫が寄ってこない」と話題になり、特に野外で活動する人びとの間でちょっとしたブームになりました。
戸隠のガールスカウトセンターでも、オニヤンマの模型をつけているガールスカウトを見かけました。どのくらい効果があったか気になりますね。

というわけで、今回は野外活動で必ず出会う「虫」についてお話したいと思います。

「女の子は虫が苦手・興味がない」だとか「昆虫採集は男の子の趣味」という言説を耳にしたり、そのような固定観念の存在を感じることがあります。
果たして、本当に「女の子は虫が苦手」なのでしょうか?

好き嫌いなどは個人の主観によるものなのでデータは提示できませんが、この答えは「NO」といっていいでしょう。

虫について学ぶガールスカウト

ガールスカウトの少女たちは、よく虫を捕まえては見せに来てくれます。今年の夏もたくさんの虫と触れ合ってきたようです。先日おこなわれた、ユース年代のキャンプでは、たくさんのセミの抜け殻を並べていた一コマも。

逆に、虫全般が苦手な男の子と出会うこともあります。このような光景を見ると「女の子は虫嫌い」という固定観念は間違っていて、好き嫌いは男女関係なく個人差であるといえるのではないでしょうか。
実際、「小さい子どもは男女関係なく虫に興味を示す」と話される自然教育に携わる方の声も聞きます。

少女が捕まえたオニヤンマ@戸隠ガールスカウトセンター

しかし、もともと虫に親しんでいた女の子が虫嫌いになってしまうことは残念ながら少なくありません。あくまで数ある要因の一部でしかありませんが、身近な人、特に大人の女性が虫に怯えている姿を見て「虫って怖いものなんだ」とか「女性は虫が嫌いであることが望ましいのだ」と学習してしまうことがあるようです。他にも周囲の女の子が虫を嫌っているから、同調圧力で虫嫌いを演じているうちに本当に嫌いになってしまったというケースも少なくないのだとか。

本人の興味関心とは関係なく社会が虫嫌いにしてしまうとしたら非常に惜しいことです。

一人ひとりの興味関心を伸ばすことができれば、将来、虫の研究者や博物館の学芸員になる女の子も増えるかもしれません。

今回は虫について取り上げましたが、虫に限らずどんなものに関しても性別関係なく好きなものを好きと言えて、それを肯定する社会を目指したいですね。


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