ロボットを作ってみよう! ~Girls going tech in東京~

わたしたちの活動#STEAM,#自己肯定感,SDG5,ガールスカウトのバッジ,ジェンダー平等の実現,少女たちの声

8月27日(日)東京のガールスカウト会館で、小学校4~6年生を対象としたSTEAM教育プログラム Girls going tech「 ロボティクスバッジに挑戦 」を開催しました。

マイクロン財団のご支援により実施している少女へのSTEAM教育の一環で、東京会場では東京工業大学にご協力いただき、35人のガールスカウトたちがロボット作りを体験しました。

ロボット作りを体験するガールスカウト

震えを利用して走る移動ロボットを創る!

講師:岩附信行 氏(東京工業大学副学長/工学院教授)

今回のプログラムは、マイクロン財団から資金をご提供いただき、東京工業大学にプログラムを作成していただきました。はじめに岩附先生から、工学が世の中にどのように役立つのかや、ロボットが動く仕組みについて教えていただきました。

東京工業大学の岩附先生

続いていよいよ、ロボット作りに挑戦です。

今回挑戦したのは、震えを利用して走る移動ロボット。モーターでおもりを回転させて生じる振動を、針金の脚に伝えることで地面を蹴って進む、世界にひとつだけの移動ロボットです。すこし難しいところもありましたが、東京工業大学の学生さんのサポートも受けながら一生懸命ロボットを作っていました。

ロボットを作りに励むガールスカウト
仕組みがわかるとおもしろいロボット作り

できあがったあとは、競争コンテストです。
レースでは、どうすれば速く走れるか、少女たちはそれぞれ足を曲げたり角度を調整したりして工夫しました。

調整を繰り返し早く進むように試行錯誤

参加者の感想

  • 少し曲げただけで動き方が変わることを知った
  • ロボットの腕や足の位置を考えるのが勉強になった
  • ロボットがこんなに簡単に作れるのだなと思った
  • 振動で動かすことが意外だった
  • ロボットは仕事だけでなく勉強面でも役立っていてすごいと思った
  • 算数や理科は苦手だが、ロボットに通じていると思うと少し楽しく感じられた
  • 普段教えてもらえないようなことを教えてもらえて、とても新鮮だった
  • (理系に)女性が少ないことにびっくりした(1対9など)

レースでは、ロボットが思うように進まない(まっすぐ進まない)ことも多かったようですが、試行錯誤して工夫することで成果を得られるという体験は、少女たちの将来にも役立つよい経験になったのではないしょうか。

参加した少女たちは「ロボティクスバッジ」を取得できました。

女子学生の理系教育についての講演

指導者と保護者は子どもたちとは別室で、東京工業大学の教員と女子大学院生による理系女子教育についてのお話を聞きました。工学系の女子割合の少なさには驚きもありましたが、リアルな声を聞くことで、子どもたちへの働きかけや考え方を変える機会に繋がりました。

大学院の教員と大学院生にお話を伺う

ガールスカウトがSTEAM教育に取り組む理由

ガールスカウト日本連盟は「すべての少女と女性の可能性を最大限に伸ばすこと」を使命に掲げています。学ぶ機会が少ないSTEAM分野の体験学習を増やすことで、新しい世界に興味を持ち、進路選択の幅が広がるようにすることも重要な目的の一つと考えています。ガールスカウトでは、少女たちがやりたいことに挑戦し自己実現できるようになるため、そして進路選択の幅を広げるため、機会の提供を強化してまいります。

ロボティクスに関する教育プログラム以外にも、半導体とエンジニアリングを理解する中学生対象の「Chip Camp」、二進数を理解する「バイナリバッジ」プログラムを国立広島大学のご協力のもと展開しています。

小学生を対象とした「体験型で学ぶSTEAM教育」を充実 プレスリリース